相対性理論 / 天声ジングル <レビュー>

とりあえず思うにですね。作詞作曲がやくしまるえつこの相対性理論の何がおもろいねん、と。

三年ぶりにリリースされた相対性理論の5thアルバムたる本作。前作『TOWN AGE』まではまだ永井聖一が作曲として数曲名を連ねていたが、本作ではM-10.“おやすみ地球”の一曲のみ(やくしまるえつことの共作)。

率直に申し上げまして、やくしまるえつこの自身漲るボーカルに何の魅力があるというのか。『ハイファイ新書』や『シンクロニシティーン』の秀逸さは、真部脩一の悪ふざけであり、真部と永井聖一の間で板挟みになりながら自信なさ気に歌わされる所在なさ気な感覚にあったと思っているわけですが。その不安定さは真部脩一脱退後の『TOWN AGE』で薄れゆき、本作では完全に霧散してしまったと感じられるのです。

ということで、相対性理論の作品としてはいささか物足りず、正直面白みに欠けるなぁ、というのが印象です。一方で音自体はソリッド感高く作りこまれていて、これはこれで一般的には進化と捉えて良い部分なのではないかと。個人的には好きではないが。

そういった中で、M-11.“FLASHBACK”はシンセや多様なエフェクトを使いながら、これまでの相対性理論には無いダウナーなプログレッシブ音楽を展開しているあたりは一つの光明か?


Summary
Review Date
Reviewed Item
『天声ジングル』相対性理論
Author Rating
3

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。