『GO』lostage

lostageは期待を裏切らない!!はっきり言ってドストレートのロックサウンド。これまで果てしなく生み出され、もはやフォーマットと化したスタイルシートの上にありながらも、徹底的に研ぎ澄まされた確固たる意思と技術をもって掻き鳴らされるそのサウンド強度は比類なし。ダイナミックでロマンチックでメランコリックで、ただただその衝動に揺り動かされるしかない。

ディストーションをかけた骨太のギターサウンド。タメの効いた重厚なドラミング。ルートを基本としながらもしっかりとサウンドに厚みをもたらすベース。刹那のメランコリズムを宿すメロディーライン。

そこにあるのはひたすらLED ZEPPELINやBLACK SABBATHの幻影であり、ヘヴィーロック~グランジの系譜に順ずるもの。しかしそれは決して先駆者の劣化模倣品ではなく、紛れも無い純粋な力に満ち溢れた暴力的なまでのエネルギーの結晶である。

M-1“SF”からボトムの太いヘヴィーサウンド轟き、圧倒的な圧力で迫り高揚を誘う本作。続くM-2“サーカス”ではシンプルなリフと軽やかさと厚みを感じさせる音で攻め立て、M-3“SUNDAY”ではサイケデリアをスパイスに切なげながら疾走感のある楽曲を展開。ヘヴィーロック~メタル直系の重厚なリフを響かせるM-6“CAT WALK”や、lostage流のロックンロール鳴らすM-7“路地裏”といったあたりも聴き応え十分。そして、M-8“SURRENDER”は本作のハイライトとでも言うべき、轟音サウンドとメロウなメロディーが融和した力強く心揺さぶる名曲!!いやー、マジこのギターの絡みとか、全体としての混沌としながらもシンプルに鳴り響く感覚とか、コーラスの美しさとか、タマランっす!!!!!また、続くM-9“風を抱いている”の郷愁誘う流れるようなメロディーラインや感傷的なギターの鳴りが荒涼の夕暮れを想起させるようで良いですなぁ。ラストの70年代のロックミュージックを踏襲するM-11“点と線”は、まさに彼らのルーツと攻撃性を表すようであり、本作の終わりとして非常に印象的かつ潔く響く。

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『GO』lostage
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3

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