『Plowing Into the Field of Love』Iceage

Iceageの3rdアルバムとなる本作『Plowing Into the Field of Love』。前作『You’re Nothing』から一年半程度のスパンで矢継ぎ早に繰り出された本作は、これまでの作と少々色合い異なり、ハードコアというよりもフォーキーでフリーキーなロックサウンドに転化している。

これまでのような高速ビートは鳴りを潜めるが、一方でサウンドは厚みを増し、その音像は攻撃性を失っていない。むしろピアノやホーン、ストリングスなども取り入れながら、改めて再構成された彼らのサウンドは、高揚感を失うどころかむしろ改めてその熱量と深みを増しているように聴こえる。

昨今再興するガレージパンク風のバンド群において、一歩抜け出すためのフックとしても十分機能する音楽センスを見せてくれている。個人的には2000年代後半のダンスロック興隆におけるFriendly Fires的な立ち位置で、ひと味違うエッジの効き方にも近しい感覚を得た。

上述とは無関係ながら、“Simony”のような早めの楽曲の中でアコギソロを巧みに挟みこむ楽曲が大好きなワタクシにとって、丁度ツボにはいったのも然り。また、“The Lord’s Favorite”はピート・ドハーティ(The Libertines)の歌い方を想起させる、あたりもツボ。今後さらにこのあたりの酔いどれた感じが深まっていくと同時に、さらにエッジの研がれたサウンドが相まって進化していくことを、個人的には期待したい。


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『Plowing Into the Field of Love』Iceage
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