Car Seat Headrest / Teens Of Denial <レビュー>

もう2016年は彼らの虜でしたよ、ほんと。今年のベストニューカマーであり、個人には年間ベスト・アルバムですわ。Matador所属、これまたUSのインディ・ロックですわ。もうほんと最高だよね、こいつら。2016年のUSインディロックシーン熱すぎ。Whitney然り、Pinegrove然り。

天パ黒髪でメガネ。ボーダー来てレスポール掻き鳴らし歌うボーカルとか、もろに日本の腐女子直撃なんじゃねぇのか!とか思うわけですが。

最近だとCloud Nothingsとか、少し遡ればPavement直系なサウンド。ぼくがCar Seat Headrestに惹かれる理由もそのあたりなのだと思う。

自省と自戒。リア充に混じって参加したパーティーだけれども、いかがなものか、馴染めずに早く帰りたい気持ちになる一方で、なぜ自分はその輪の中に溶け込んで楽しく過ごすことができないのだろう。もっとオープンに交わればいいのだけど、そんな中には入りたくないという自意識と、認めて欲しい自尊感情が交じり合う鬱屈した感情。そんな思いを抱えて斜に構えてしまい、蓄積されたフラストレーションはギターに乗せて掻き鳴らす。そんなカタルシスの固まりっぷりが、もうツボすぎて愛らしすぎて自己投影してしまうわけで、とにかく好きすぎるのです。

だからもう、It doesn’t have to be like this. と救いを求めるように叫びを上げる“Drunk Driver”なんてのは、もうグサグサくるわけで。“Cosmic Hero”は自分の内面にひたすら問いかける中二病的楽曲で、ちょっといたたまれなさもあるけど、それがまた良し。

一方で、サウンドとしてもアルバム全体として秀逸。重層的なディストーションギターと歌声、16分で叩かれる乾いた2つのリズム音や荒く差し込まれるホーンセクションなどなど。酩酊状態で統合失調症を発症したかのような“Vincent”など最高すぎる。

 

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