『Modern Guilt』Beck

2008年リリースのBeck11枚目のアルバム『Modern Guilt』。

シンプルなアレンジで予想外。どっしりと基盤を作るベースとドラムがものすごく効いてる。特に生音をサンプリングしてエフェクト掛けたドラムが始終核になっている感じ。

全体の雰囲気は結構重めかな。と言っても、BECKの作品と考えればそうでもないか。

サウンド上に乗ったロマンチックすぎないメロディラインが良い具合に調和していて、すんなりと受け入れられる楽曲群。完成度がやたら高い。デンジャー・マウスとのコンビっつーことで、もうちょい遊んでくるかなと思ってたら、そうでもなかった。最小単位の音を録った後に上から目立たず、過不足無い絶妙なレベルで音を足していった、という感じっぽい。そう考えると、なんか、まさにBECK、って感じもする作品だなぁ。

M-1“ORPHANS”は名曲。歌詞については、タイトルが示すとおり、「現代の罪」をテーマにしたもの。物質主義とか、争いだとか、搾取だとか、その他諸々の格差(?)への否定。そして、それを罪と理解しながらも抗えぬ人の業、といったあたりにスポットが当たってる模様(ざっとしか読んでないけど)。

で、そういう、根本的な思想あたりはRADIOHEADの『OK COMPUTER』とかと繋がるんだろうなぁ、って思ったり。

ほんでもって、僕個人のBECK初体験が『MUTATIONS』なんだけど、その頃の詞と比べると、かなり分かりやすくなった気もします。和訳歌詞が直訳すぎて、それだけ読むと意味がちょっと摩り替わりそうな部分があるのが残念。

全体的には、卒が無いというか何というか。あまりにしっかりと構築されているがゆえ、文句の付けようが無いです。反面、僕個人としてはスゲーと思いつつも、どこか物足りない、という気持ちも少々。大傑作であることは間違いなし。

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『Modern Guilt』Beck
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4

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